- 板羽 貴代
- お祝いギフト工房 店長
名前入りプレゼント専門店「お祝いギフト工房」の店長です。 2002年からギフトの世界に携わっています。 これまで9万人以上の方のお祝いのお手伝いをさせていただきました。 喜ばれるお祝いに関してはどうぞお任せください。 悩まれたらお気軽にご相談ください！ 050-3566-4118 LINEで問い合わせ
家族の大切なお父さん・お母さん、おじいちゃん・おばあちゃんが白寿（はくじゅ）を迎えることになったら、ぜひ盛大にお祝いしてあげたいですよね。この記事では、白寿の意味や由来から、伝統的なお祝い方法や現代的なアイデア、プレゼント選びのコツやマナーまで、親しみやすい言葉でご紹介します。99歳という特別な節目を家族みんなで温かくお祝いするためのヒントにしてください。
白寿とは？その年齢と意味・由来
白寿（はくじゅ）とは、数え年で99歳（満年齢では98歳）、つまり99歳のお祝いのことです。長寿祝いの一つで、「百」という漢字から「一」を引くと「白」になることに由来し、100から1を引いた99歳をお祝いするため「白寿」と呼ばれるようになりました。別名で「白字の祝い」とも呼ばれることもあります。漢字に「白（しろ）」という字が使われていることから、白は純粋・無垢で神聖な色とされ、白寿のテーマカラーにもなっています。
また、「人は99歳になると世俗の汚れがすっかり落ちて、俗人を超越した仙人のような存在になるのではないか」という考え方もあり、白髪に長いひげをたくわえた仙人の姿にあやかって99歳のお祝いを白寿と呼ぶようになったという説もあります。まさに人生百年時代の目前、仙人のように達観した境地を迎える年齢ともいえますね。
昔は99歳まで生きる方自体が非常にまれで、白寿のお祝いが行われることもほとんどありませんでした。しかし平均寿命が延びた現代では、白寿を迎えるおじいちゃん・おばあちゃんも増え、お祝いの機会も多くなっています。家族にとっても99歳まで長生きしてくれるのは本当に嬉しいこと。せっかくの機会ですから、心を込めてお祝いしましょう。
白寿のお祝い方法
白寿を祝う方法には、昔ながらの伝統的なスタイルから、現代ならではのアイデアまでいろいろあります。ここでは伝統的なお祝い方法と現代的なお祝いアイデア、そして家族でできる特別なサプライズをご紹介します。
昔ながらの伝統的なお祝い方法
長寿のお祝いでは、家族や親戚、友人を招いてお食事会を開き皆でお祝いするのが定番です。お赤飯や鯛の塩焼きなどおめでたい料理を囲み、**「これからも元気でいてね」**という願いを込めて乾杯します。ただし、99歳というご高齢であることを考慮し、ご本人に負担をかけないようなお祝いにすることが何より大切です。長時間の宴席や大勢の招待は避け、体調に合わせて無理のない範囲でお祝いしましょう。
伝統的には、長寿祝いごとにテーマカラーがあり、白寿の場合は文字通りテーマカラーは「白」です。そのため、お祝いの席で白いちゃんちゃんこ（祝い着）や帽子を用意し、主役に身につけてもらう習慣があります。還暦の赤いちゃんちゃんこは有名ですが、白寿では白いちゃんちゃんこを着てもらい、家族みんなで記念写真を撮ると一生の思い出になるでしょう。白は清らかな色なので、白寿を迎えた方のこれまでの人生をねぎらう気持ちと、これからの健やかな日々を願う気持ちを表すのにぴったりですね。
現代的なお祝いアイデア（旅行・パーティーなど）
最近では、昔ながらの形式にこだわらず現代的なスタイルで白寿を祝うご家庭も増えています。例えば、旅行が好きなおじいちゃん・おばあちゃんであれば、温泉旅行をプレゼントしてゆっくり癒やしの時間を過ごしてもらうのも素敵です。
自然が綺麗な温泉地でおいしい料理を味わいながら家族水入らずの時間を過ごせば、最高の思い出になります。体力的に長旅が難しければ、日帰りで景色の良い場所にドライブに出かけたり、思い出の地を訪ねたりするプチ旅行も喜ばれるでしょう。
パーティーや食事会を工夫するのも現代風のお祝いです。ご自宅でお祝いする場合は、部屋を白を基調に飾り付けて華やかに演出したり、「99」の数字入りのケーキを用意したりしてみましょう。外食する場合は、ホテルやレストランで個室を予約すると周りに気兼ねなくゆったり過ごせて安心です。実際、「ちょっと高級なホテルで懐石料理の食事会をした」「親戚で集まってお祝いできるお店を借り切った」というご家庭も多く、特別感のある演出が喜ばれています。お店によってはデザートプレートに「白寿おめでとう」のメッセージを書いてくれたり、記念写真を撮ってくれるサービスがあるところもあります。事前にお願いして、サプライズ演出を用意するのも良いですね。
遠方に住んでいて直接会えない場合は、ビデオ通話でオンラインお祝いパーティーを開く方法もあります。画面越しでも顔を見て「おめでとう」を伝えれば、きっと笑顔になってくれるはずです。事前に撮影した家族からのお祝いメッセージ動画をサプライズで流したり、みんなで歌を歌ったりといった演出も現代ならではでしょう。離れていても心のこもったプレゼントやメッセージを贈って、盛大にお祝いしましょう。
家族でできる特別なお祝いのアイデア
白寿のお祝いをさらに思い出深いものにするために、家族ならではの温かいアイデアも取り入れてみましょう。以下は、家族でできる特別なお祝いアイデアの一例です。
- メッセージアルバムや動画を贈る: 家族や親しい人からの「おめでとう」「ありがとう」のメッセージを集めてアルバムを作ったり、写真や動画を編集して一本の記念ムービーを作ったりしましょう。世界に一つだけの贈り物に、思わず感動して涙ぐむかもしれません。
- 子や孫からの手作りプレゼント: 小さなお孫さんがいるなら、似顔絵や折り紙、手描きのカードなどを用意してもらいましょう。手作りの品には素朴なあたたかみがあり、飾っておけるので良い記念になります。
- 家族みんなで記念写真を撮影: プロのカメラマンにお願いして家族写真を撮るのもおすすめです。普段は照れくさいかもしれませんが、フォーマルな写真は後で見返したとき宝物になります。白寿の主役を中心に、子・孫・ひ孫まで勢揃いの写真が撮れたら最高ですね。
- 思い出の品やエピソードを振り返る: 若い頃のアルバムや昔の思い出の品をみんなで見ながら語り合う時間を作るのも喜ばれます。「こんなこともあったね」と思い出話に花を咲かせれば、ご本人にとっても懐かしく嬉しいひとときになるでしょう。
白寿祝いのポイント
最後に、白寿をお祝いするにあたって知っておきたいポイントをまとめます。プレゼント選びのコツや、お祝いの場でのマナー・注意点を押さえて、失礼のない心温まるお祝いにしましょう。
喜ばれるプレゼント選びのコツ
白寿のお祝いでは、「どんなプレゼントを贈れば喜んでもらえるだろう？」と悩むかもしれません。選ぶ際のポイントやアイデアをいくつかご紹介します。
- テーマカラーの白にちなむ贈り物: 白寿のテーマである白色にちなんだプレゼントは定番です
。例えば白い服や小物（白色のセーター・ベスト、スカーフ、帽子など）は縁起が良く、身に着けるたびにお祝いの日を思い出してもらえるでしょう。白い花束や白を基調としたフォトフレームなども記念になります。 - 日常生活をサポートする実用品: ご本人の生活に役立つ実用的な品も喜ばれます
。例えば、足腰の負担を減らす杖やシルバーカー、補聴器や老眼鏡などは必要としていれば大変助かるでしょう。また、冬場に重宝する電気毛布や膝掛け、快眠のための枕、簡単にマッサージできるマッサージ器など健康を支えるグッズもおすすめです。無理なく日々を過ごせるようサポートしてくれるプレゼントは、家族の思いやりが伝わります。 - 趣味・好みに合わせた贈り物: 99歳とはいえ、趣味を楽しんでいる方も多いです。絵を描くのが好きな方なら上質な画材セットや色紙、園芸が趣味なら花の苗やガーデニング用品、本や音楽が好きな方には大きめの文字の本や昔の曲を集めたCDなど、本人の好きなことにちなんだプレゼントを選ぶと「よく分かってくれているな」と感じてもらえます。
- 名入れやオリジナルの記念品: 世界に一つだけの特別な贈り物も白寿にはふさわしいでしょう。例えば、名前や「白寿おめでとう」の文字を彫刻した名入れグラスや湯飲み、写真とメッセージを入れたオリジナルの額縁、99年間の年表や思い出写真をまとめたアルバムなど、特別感のあるオリジナルギフトは記念品として長く手元に残ります。手間をかけた分だけ、きっと喜びもひとしおです。
- 花やお菓子など気軽な贈り物: 大げさなものは恐縮してしまうという場合は、綺麗なお花や美味しいお菓子も喜ばれます。特にお花は部屋がパッと明るくなりますし、甘いものが好きな方なら老舗の和菓子や果物を使った上品なケーキなども良いでしょう。ただし糖質制限などがある場合は、糖質オフのお菓子にするなど体調に配慮してくださいね。
どんなプレゼントにするにせよ、大切なのは相手への感謝と長生きしてほしいという気持ちです。高価なものである必要はありませんので、心のこもった贈り物を選んでみましょう。プレゼントにはぜひメッセージカードも添えて、日頃の感謝や労いの言葉を伝えてください。短い一言でも手書きのメッセージがあると、贈る側にとっても贈られる側にとっても一生の思い出になります。
お祝いの際のマナー・注意点
白寿のお祝いはおめでたい席とはいえ、ご高齢の方をお祝いする独特のマナーや気配りがあります。以下に、白寿祝いの注意したいマナーをまとめました。
- 縁起の悪い贈り物は避ける: 贈り物の中には、昔からお祝いにふさわしくないとされるものがあります。代表的なのは**ハンカチと櫛（くし）**です。ハンカチは漢字で「手巾（てぎれ）」と書き、「手切れ＝縁切れ」を連想させるためお祝いには不向きとされています。また櫛は「苦」や「死」を連想させる音から長寿祝いでは避けるのが一般的です。他にも日本茶は弔事（お葬式など）を連想するため贈らない方もいますが、どうしてもという場合は華やかな詰め合わせにするなど工夫すると良いでしょう。相手に失礼に当たらないよう、昔からの言い伝えにも配慮してプレゼントを選びましょう。
- お祝いの席での言葉遣い: 長寿のお祝いでは、スピーチや会話の中で縁起でもない言葉（忌み言葉）を避けるのがマナーです。例えば「死ぬ」「苦しい」「終わり」などマイナスのイメージを連想させる言葉はできるだけ使わず、明るく前向きな表現でお祝いの気持ちを伝えましょう。冗談でも年齢をからかうような言い方は控え、尊敬と感謝の気持ちを込めて声をかけてあげてください。
- ご本人の体調第一で: 前述のとおり、99歳のご本人にとって無理のない形でお祝いすることが何より大事です。長時間にわたるお祝いは避け、途中で休憩を入れる、昼間の明るい時間帯に行う、席にクッションや膝掛けを用意するなど、できる限り負担を軽くしてあげましょう。移動が難しい場合はみんなが集まってご本人のご自宅や施設まで出向く、階段では車椅子を使うなど配慮を忘れずに。主役の笑顔と健康が一番の願いであることを心に留めておきたいですね。
- 祝いの熨斗（のし）や表書き: プレゼントや金品を贈る際には、のし袋や包装のマナーもあります。水引は紅白の蝶結び（何度あっても良いお祝いごとなので蝶結びが適切）を使い、表書きには「白寿御祝」や「祝白寿」などと書くのが一般的です。贈り主の名前も忘れずに添えましょう。身内だけで気軽にお祝いする場合はそれほど形式にこだわる必要はありませんが、正式なお祝いとして贈る場合はきちんとマナーを整えておくと丁寧です。
- 感謝の気持ちを伝える: 白寿のお祝いは、単に長生きしてくれていることへのお祝いであると同時に、ここまで育ててくれたことや支えてくれたことへの感謝を伝える場でもあります。お祝いの席では、ぜひ家族の代表から「ありがとう」の気持ちを伝えるひと言を添えてください。照れくさいかもしれませんが、面と向かって感謝を伝える絶好の機会です。きっとご本人にとって何より心に響く贈り物になることでしょう。
おわりに
99歳の白寿は、ご本人にとっても家族にとっても一生に一度の大きな節目です。ここまで長生きしてくれたことへの感謝と敬意を込めて、ぜひ温かいお祝いの時間を過ごしてください。伝統的な方法でも現代的なアイデアでも、要は心がこもっていればそれが一番のプレゼントになります。家族みんなで笑顔あふれる白寿祝いを計画し、素敵な思い出を作ってくださいね。そしてこれからもお元気で長生きしていただけるよう、みんなで応援しましょう。
珍しい白寿というお祝いについて詳しく知り、アイデアを膨らませることで、きっと素晴らしいお祝いができます。**「白寿おめでとう！これからもずっと元気でいてね」**という思いを込めて、心に残るひとときを演出してみてください。家族の愛情いっぱいの白寿祝いが、大切な方にとって最高のプレゼントになりますように。お祝いの準備をする皆さんも、どうぞ楽しみながら進めてみてくださいね。おめでたい白寿のお祝いが、笑顔と感動に包まれる素敵な日となりますよう心より願っています。
