結婚祝いをもらった時は、相手への感謝の気持ちを込めて結婚内祝いを贈ります。
お祝いをしてくれた相手に失礼にならないように、内祝いも予算やマナーを守って用意することが大切です。
あまり高価なものを選ぶのは失礼?
有志でお祝いしてもらったらどう対応する?
お返しはいらないと言われたら?
そこで今回は、結婚内祝いの予算やマナーについて紹介します。
結婚という大切な門出を祝福してくれた人に、「ありがとう」という気持ちがしっかり伝わるように内祝いを贈ってくださいね。
結婚内祝いとは?
そもそも結婚内祝いとは?それって必要?と疑問に思う人もいるかもしれません。
一般的なマナーとして、結婚祝いを受け取ったら、結婚内祝いをお返しします。
結婚内祝いは、相手への感謝の気持ちを込めて贈るものです。
ただし本来は、「喜びを分かち合う」という意味で贈るものであるとされていました。
お世話になっている方への大切な贈り物なので、結婚祝いのマナーを守って正しく贈る必要があるでしょう。
結婚内祝いの基本は?
結婚内祝いは、きちんと事前準備をして贈ることが大切です。
お祝いしてくれた人を不快な気持ちにさせないように、しっかり用意しておくようにしましょう。
まずはお礼の連絡を入れる
結婚祝いをもらったら、内祝いを贈る前にお礼の連絡を入れます。
基本的にはメールやLINEよりも電話で伝えるようにしましょう。
結婚祝いを受け取ってから、1~2日以内に連絡をすると感謝の気持ちも伝わりやすいです。
もし相手が忙しく連絡がつかない場合は、メールやLINEで感謝の言葉を伝えます。
また手渡しで結婚祝いをもらった時は、その場で直接お礼を伝えることができるので改めて電話をする必要はありません。
その場合は、自宅についてからお礼のメールもしくはLINEを入れておくと良いです。
内祝いを贈る人のリストを作成する
結婚祝いは、同じ時期に多数の人からもらうことがあります。
そこで内祝いの贈り忘れがないように、内祝いを贈る人のリストを作成しておきましょう。
- 名前
- 住所
- 結婚祝いをもらった日付
- 結婚祝いの金額
- 内祝いを贈った☑
上記の内容を一覧にしておくことで、いつ誰に何を贈れば良いのか確認できます。
内祝いを贈ったら☑を入れて、贈り物の内容も記載しておくと良いです。
結婚祝いを受け取ってから1か月以内に贈る
結婚内祝いは、結婚祝いを受け取ってから1か月以内に贈るようにします。
結婚内祝いが遅くなってしまうのは、相手に失礼になるので気をつけましょう。
どうしても1か月を過ぎてしまった場合は、遅くなったことのお詫びを添えて贈るようにしてください。
結婚内祝いの予算相場は?
結婚内祝いを贈る時は、まず予算を決めることから始めます。
「結婚内祝い」としての予算相場が明確にあるわけではなく、相手からもらった結婚祝いによって結婚内祝いの予算が異なるで注意しましょう。
ここからは結婚内祝いの予算について紹介します。
結婚祝いの半返し~3分の1が目安
結婚内祝いの予算相場は、相手からの結婚祝いの半返し~3分の1が目安であるとされています。
現金ではなく品物をもらった場合は、おおよその金額をネットで調べて予算を確定させましょう。
【結婚祝いの金額:内祝いの予算相場】
5,000円未満:2,000~3,000円
10,000円程度:3,000~5,000円
30,000円程度:10,000~15,000円
あくまでも一般的な金額の目安となるので、地域・親族・会社などで相場や決まりがあれば確認しておくと良いです。
また結婚祝いに限らず、贈答のルールとして「お返しは半返し」と言われることがあります。
金額に悩んだ時は、半返しを基本にしておくと安心です。
高額の結婚祝いをもらった時は半返しでなくていい
結婚祝いに高額な贈り物をいただいた場合は、半返しをする必要はありません。
たとえば100,000円の結婚祝いに対して、50,000円の結婚内祝いを用意するのは、新生活が始まる夫婦にとっては苦しくなります。
高額の贈り物をしてくれる人は、ただ新生活を支援したいと考えてくれているためです。
無理に結婚内祝いを用意せずに、10,000~30,000円程度で用意するようにしましょう。
その際には直接相手へのお礼を伝えることも忘れないようにしてください。
結婚内祝いを贈る相手によって相場は変わる
結婚内祝いの一般的な相場は、半返し~3分の1です。
ただし結婚内祝いを贈る相手によっても変わるので、失礼のないように予算を決めましょう。
上司・先輩・年上の人への結婚内祝い:結婚祝いの3分の1程度
部下・後輩・年下の人への結婚内祝い:結婚祝いの3分の2~半額程度
自分よりも目上の人への結婚内祝いは、高額なものを贈ると失礼になることがあります。
しっかりとお返ししたいと考えるのであれば、お礼の手紙を添えるなど金額ではなく気持ちを伝えるようにしてください。
結婚内祝いの贈り方のマナーは?
結婚内祝いを贈る時には、いくつかマナーがあります。
結婚祝いを贈ってくれた相手に対して失礼にならないように、マナーを確認して用意するようにしましょう。
手渡しするのが基本
結婚内祝いは、夫婦で手渡しするのが正式な贈り方です。
結婚の挨拶と感謝を直接伝えて、手提げ袋から出して渡します。
ただし都合がつかない場合や相手が遠方に住んでいる場合は、郵送しても問題ないです。
郵送する場合は、あらかじめ相手に配送することを伝えたうえで、お礼状を添えることも忘れないでください。
熨斗をつける
結婚内祝いを贈る時は、品物に熨斗をつけるのがマナーです。
水引の種類:結び切り
水引の色:紅白・金銀
表書き:内祝
名前:フルネーム(新姓・夫婦の名前・新郎の姓名と新婦の名前)
最近では結婚内祝いは、包装紙の内側に熨斗をつける内熨斗が主流となっています。
ただ実際には、外熨斗でも内熨斗でも問題ありません。
縁起の悪いものは避ける
結婚内祝いを贈る時は、縁起の悪いものはタブーであるとされています。
最近は細かく気にするようなことはなくなっていますが、「縁が切れること」を意味する刃物は避けるようにしましょう。
また香典返しに使われる緑茶も縁起が悪いとされるので、結婚内祝いには選ばないようにしてください。
【結婚内祝いに避けるべきもの】
- 刃物
- 緑茶
- 肌着
- 靴下
- くし
- 現金
結婚祝いの内祝い…こんな時どうする?
「お返しはいらない」と言われた
結婚祝いを贈ってくれる人の中には、「お返しはいらない」と気遣って言ってくれることがあります。
しかし相手が不要だと言っても、基本的にはお返しはするようにしましょう。
結婚祝いでお返しをしないことを「片祝い」と言い、縁起の悪いことと考えられています。
また「お返しはいらない」という言葉が本心ではないこともあるでしょう。
念のため結婚祝いの3分の1程度の予算でお返しをして、「ほんの気持ちですが」という言葉とともにお礼状もつけておくと良いです。
電報を頂いた
電報を頂いた場合は、3日以内にお礼の電話もしくはメールをします。
そのうえで電報の金額を調べて、高額なものであれば内祝いを用意しましょう。
最近の電報は、ぬいぐるみやプリザーブドフラワーなど凝ったものが多く、3,000円以上するものも増えています。
一般的な結婚祝いの内祝いと同様に、半返し~3分の1程度の予算でお返しをしてください。
結婚祝いを連名でもらった
結婚祝いを複数人の連名でもらった場合は、ひとりひとり個別にお返しするのが基本です。
結婚祝いの金額を人数で割り、1人当たりの金額の3分の1~半額程度を目安にします。
ただし1人当たりの金額が500円などと少額になる場合は、代表者に個包装入りの菓子折りを渡して配ってもらったり、お礼を述べたりするだけでも良いでしょう。
【例】30,000円のギフトを10名の連名でもらった場合
30,000円÷10名=1人当たり3,000円
結婚内祝いは1,000~1,500円程度のものを選ぶ
会社の制度でもらった
勤務している会社の制度で結婚祝いをもらうことがあります。
この場合は、個人のお金ではなく会社の福利厚生の一環です。
あなたが得られるべき権利ということになるので、誰かに結婚内祝いを用意する必要はありません。
ただし手続きなど細かなフォローをしてくれた人がいれば、きちんとお礼を伝えるようにしましょう。
結婚内祝いの選び方は?
結婚内祝いを選ぶ時は、まず予算を確定させます。
そのうえで限られた予算の中で、相手に合わせた内祝いを考えるようにしましょう。
相手の好みに合わせて考える
結婚内祝いを贈る相手の好みや趣味などを知っていれば、それに合わせて贈り物を選ぶようにしましょう。
お酒は飲む?甘党?スポーツはする?アウトドア?普段の生活の様子を見て、何が好きかをリサーチしておくと良いです。
結婚内祝いであっても「自分のために選んでくれた」という気持ちが喜ばれます。
相手がもらって困らないものを考える
結婚内祝いを贈る人の年齢や家族構成なども配慮して、相手がもらって困らないものを考えます。
年配の方なのか、若い方なのか…一人暮らしなのか、子どもがいるのか…このようなことで贈り物は変わってくるでしょう。
予算内であれば問題ないと思わずに、相手の生活スタイルやサイクルなども参考にしてください。
【金額別】結婚内祝いにおすすめのギフトは?
実際に結婚内祝いを選ぶ時に、定番やおすすめのギフトを金額別に紹介します。
ぜひ参考にして結婚内祝いを贈ってくださいね。
予算3,000円以下
結婚祝いが5,000円以下の場合や連名の場合は、結婚内祝いの予算は3,000円以下になります。
3,000円以下では購入できるものが限られているので、その中から相手の好みや生活サイクルなどを考慮して選ぶようにしましょう。
3,000円以下の価格帯の場合は、メインのギフトとして消費するものが多く選ばれます。
日持ちするものや個包装のものなど、相手が消費しやすいものをセレクトすると良いです。
- お菓子
- ドリンク
- 調味料
- タオルハンカチ
予算5,000円~10,000円
結婚祝いで10,000円~30,000円程度のものをもらった時は、結婚内祝いは3,000円~5,000円の予算となります。
これくらいの価格になると消費するものよりも、食器や雑貨などの日用品が喜ばれるでしょう。
また消費するものでも、高級セットなどワンランク上のものを選ぶことができます。
普段使いするものでありながら、自分では買わないようなものを選んでください。
- タオルセット
- ペア食器
- ペアグラス
- ハンドソープ
- 入浴剤
予算10,000円以上
結婚祝いが30,000円程度の場合、結婚内祝いも10,000円以上となります。
10,000円あると高額な贈り物を選ぶことができますが、選択肢が増えることで悩んでしまうことも多いです。
10,000円以上の予算の場合、実用的なものでありながら「高級」「プレミアム」など特別なものを選ぶと良いでしょう。
簡易的な家電なども購入できる価格なので、相手の好みに合わせて選んでください。
もし高額な贈り物でなかなか決め切れない場合は、カタログギフトを用意して相手に好きなものを選んでもらうのも一つの方法です。
- 高級食器
- アロマディフューザー
- 高級バスタオルセット
- 電気ケトル
- ホットプレート
- カタログギフト
予算30,000円程度
高額な結婚祝いをもらった場合は、結婚内祝いも30,000円以上と高額になります。
結婚内祝いの上限は30,000円程度となっており、たとえば結婚祝いが100,000円以上であった場合でも30,000円ほどを目安に考えましょう。
30,000円の予算の場合、家電や高級雑貨が購入できます。
相手の好みなどがわかっていれば、それに応じたものを用意してください。
もし好みがわからないのであれば、実用性が高いタオルやブランケットなどで高級なものをセレクトすると良いです。
またカタログギフト30,000円のものであれば、今必要なものを自由に選んでもらえます。
- 高級タオルセット
- 高級ブランケット
- 高級すき焼きセット
- ペアグラス
- 炊飯器
- ブレンダー
- ロボットクリーナー
まとめ
結婚内祝いの予算相場は、結婚祝いとしていただいた金額の半返し~3分の1程度です。
ただし相手との関係や立場によっても異なるので、しっかりと事前に確認する必要があります。
また結婚祝いが高額な場合や連名の場合などのイレギュラーな結婚祝いにも正しい対応ができるようにしておくと良いでしょう。
結婚内祝いは、結婚祝いをしてくれたことへの感謝を伝えるものです。
贈る時期や熨斗などのマナーを守って、相手に喜んでもらえる贈り物を選ぶようにしてください。